TOJを支えてきたオフィシャルメカニックサポートラック
「オフィシャルメカニックサポートトラック(2004年TOJ伊豆ステージにて)」
「ツアー・オブ・ジャパン」は今年で21回目の開催を数えました。途中、2度の開催中止をはさんでいるので、初回大会は1996年まで遡ることになります。
そんな歴史ある「ツアー・オブ・ジャパン」を第1回大会からずっと見守り続けている縁の下の力持ち的な存在があります。
1990年に宇都宮と前橋で開催された「自転車競技世界選手権大会」の際に開発され、その後、数多くのレースで活躍してきたメカニックサポートトラックです。
同トラックは、「ツアー・オブ・ジャパン」をはじめ国内の主要自転車競技大会において、なんとフレーム溶接をも含めあらゆる自転車整備・加工に対応できる「移動救急病院」的役割を果たし、充実したメカニックサービスを提供してきました。
しかし 現行のトラックは、開発後28年が経過し激しく老朽化しており、こうした経緯から、競輪の補助を受けて新規トラックの開発を開始することになったとのことです。
実はわたくし栗村も「ツアー・オブ・ジャパン」とはそれなりに深い繋がりを持っておりまして、2001年大会を除き、すべての大会に「選手」or「監督」or「レース主催」として参加して参りました。
皆勤賞のメカニックサポートトラックには負けてしまいますが、自分なりに「ツアー・オブ・ジャパン」の歴史をいろいろな立場で目撃してきたわけです。
そして、その現場には常にメカニックサポートトラックの存在があり、今年の大会で「最後の勇姿」を見たときには、正直とても寂しい気持ちになってしまいました…。
「オフィシャルメカニックサポートトラック内部(2018年TOJ東京ステージにて)」
それでも、来年から新しくなったメカニックサポートトラックが登場することになるので、新時代にあった設備を搭載した新たな「縁の下の力持ち」に注目したいと思います。
※「車体に名前が入る」オフィシャルメカニックサポートラック開発への協賛を募集しているようです