世界の目
「ツアー・オブ・ジャパン」の開催時期である5月下旬からみて約5ヶ月先となる10月下旬に、日本国内で立て続けにサイクルロードレースのビッグイベントが開催されました。
栃木県宇都宮市で開催された「ジャパンカップサイクルロードレース(10月22~23日)」と、埼玉県さいたま市で開催された「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム(10月29日)」です。
また、大分県大分市で開催されたJプロツアー最終戦の「OITAサイクルフェス!!!(10月29~30日)」の開催中には、今後、同イベントがUCIレースを目指していくことが地元新聞紙面上で正式に紹介されていました。
そんな中、「ツアー・オブ・ジャパン」の公式Twitter宛に、以下のリツイートがありました。
「So Abu Dhabi gets a world Tour status with max 100 spectators a stage. Why no World Tour race in Japan great audience(アブダビツアーがステージ毎最大100人の観客でワールドツアーに昇格する一方で、何故大勢の観客が集まる日本においてワールドツアーが存在しないのだろうか。)」
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「This is the question we're all asking ourselves. Promote @tourofjapan!(これは誰もが抱いている疑問です。@tourofjapanを宣伝しましょう!)」
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「This is the question we're all asking ourselves. Promote @tourofjapan!(これは誰もが抱いている疑問です。@tourofjapanを宣伝しましょう!)」
すでにこのブログでも再三ご紹介してきたように、ここ数年、海外のトッププロ選手たちから「日本にワールドツアーを!」という声が挙がっていました。
そして最近では、海外のメディアやレースファンからも同様の声を聞くようになっています。
丁度、前回のブログで書いたように、「ワールドツアー化」を進める上で最も重要になるのが「予算の確保」となります。
「レースの質」、「盛り上がり」など、レースを開催する上で最も大切な要素がすでに世界基準に達してしまっている(ある意味で上回っている)ということは、逆の見方をすると「これ以上お金をかける必要がない」という解釈にも繋がり兼ねません。
世界の各レースが「ワールドツアー化」を目指す理由というのが、「集客の確保」や「スポンサーの獲得」であるならば、日本のメジャーレースは低予算ですでにかなりの「集客」を達成しているわけで、「このままで良いのでは?」という声も聞こえてきそうな感じもします…
とはいえ、「世界からの期待」が高まっているのは紛れもない事実であり、今後、日本の自転車界がこれらの声に気付き(←ここが重要)、どう対応していくのかが注目されるところであります。