新たな取り組みとクオリティ維持と改善
『ツアー・オブ・ジャパン』 開幕まで残り4週間をきりました。
今年も昨年に引き続きいくつかの新たな企画にチャレンジしていきます。
一方、UCI公認国際自転車ロードレースとしての最低限確保しなくてはいけない競技的側面に於けるクオリティというものもあり、それらを同時進行で維持していくことは容易なことではありません。
なんでもそうですが、事業を進めていく上で「新たな企画にチャレンジする」ということは、マストな行動のひとつといえます。
新しいことにチャレンジできない事業というのは、一定の時間を経て間違いなく衰退をはじめてしまうからです。
しかし、新しいことばかりに気を取られていると、時間が経っても変わらずに維持していかなければならない地味ながら重要な要素が疎かになってしまったりもします。
また、既存の取り組み案件のなかには、単なる現状維持だけではいずれ問題が起きたり、評価を下げてしまう内容も含まれており、それらを根気よく「改善」していく必要も生まれてきます。
「新たな取り組み」と「クオリティ維持」と「改善」という3つの重要な項目を常に意識しながら物事を進めていくのが理想的ではありますが、時にそれぞれの項目がそれぞれを食い合ってしまうことも少なくなく、特に区切り(開催日)が近づくとある種の「現実」という壁が目の前に立ちはだかって、それらに優先順位をつけて取捨選択を迫られることも多々あるわけです。
周囲の表面上の評価に直結することというのは間違いなく「新たな取り組み」なわけですが、新たな取り組みが生み出すリスクや作業負担というのは往々にして大きくなりがちであり、新たな取り組みが本来あるべきクオリティを下げることにも繋がりかねません。
現在、立場的には、「新たな取り組み」を企画して進めていくポジションにあるわけですが、それでも大会が近づいてくると、前向きな気持が徐々に衰退しはじめ、リスクに身構えるようになってしまいます。
どんな状況に於いても、これらの重要な三項目をバランスよく見れる精神力が必要な気がします。