ステージ全体会議
本日、「2016年ツアー・オブ・ジャパン」のステージ全体会議が、東京・目黒の自転車総合ビルにて開催されました。
大阪から東京に向け、一週間をかけて開催される「ツアー・オブ・ジャパン」ですが、今年は新たに京都ステージが加わり、8日間の日程が全て埋まることになります。
全てのステージで一般公道を使用し、かつ、UCI1クラスとしての高い基準を満たす必要があり、更に都市圏でのレースも含まれていることから、その開催難易度は国内最高峰、いや、世界でも有数の難しさを誇っているかもしれません。
度々表現している内容ではありますが、私自身、大会ディレクターとして、大会全体を細部まで全て把握できている状態にはありません。
本来は、誰に何を聞かれても答えられる状態にならなくてはいけないのですが、恥ずかしながらそんな理想的な状態には程遠いのが実情です。
「ツアー・オブ・ジャパン」というステージレースは、歴史的背景や、様々な諸事情により、各ステージの開催を、各ステージの実行委員会が担当する形式を採用しています。
大会事務局が置かれている日本自転車協会が担当していてるのは、全体の運営に関わる共通業務と、「富士山ステージ」及び「東京ステージ」の運営になります。
その他のステージについては、それぞれに実行委員会が設置され、開催難易度の高い国際レースの運営を、各自治体職員の方々や地元の関係者の皆さんが、必死になって担当する状況となっています。
また、実行委員会の皆さんとは別に、各種業務を担当する専門業者の皆さんも数多く関わっており、まさに「巨大なチーム」として「ツアー・オブ・ジャパン」というレースは年間を通して稼働し続けているのです。
そんな「ツアー・オブ・ジャパン」を縁の下で支え続けて下さっている皆さんが一堂に会する機会というのは、実は年間を通して本当にわずかしかありません。
このレースの運営に関わっていると、「時間が足りない」ということを日々本当に強く感じさせられます。
どんなに効率よく生活しても、「こうしたい」と思うことの全てを消化することは到底できません。
自分の能力不足といってしまえばそこまでなのですが、本当は各ステージの実行委員会の皆さんと、もっともっとコミュニケーションをとっていきたいのが本音だったりもします。
そういった意味では、「同士」の皆さんとお会いできる「ステージ全体会議」の場というのは、時に厳しい意見が飛び出したとしても、個人的には内心「ホッとできる」数少ない空間なのだな、と感じました。