開催中止リスク
台風18号により、被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げますと共に、皆さまの安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
ここ数年、自然災害の数が増えています。
先週末に栃木県日光市で開催予定だったサイクリングイベントの 『ツール・ド・NIKKO 2015』 が、先週来降り続いた台風18号の大雨の影響により開催中止となってしまいました。
大自然をスポーツフィールドとして開催する自転車関連のイベントというのは、こうした自然災害には脆弱な側面を持っています。
UCIレースの 『ツール・ド・熊野』 が開催されている新宮市などでも近年大雨による水害が頻発し、コース周辺ではレース開催が危ぶまれるような大きな被害が発生していました。
『ツアー・オブ・ジャパン』 についても、これまで2度の開催中止を経験しています。
1度目は2003年(SARS)
2度目は2011年(東日本大震災)
レースの開催中止というのは、経済的損失だけではなく、多くの準備を積み重ねて開催に向かっていくことを考えると、イベント開催の大きな原動力となる運営スタッフのモチベーション低下にも繋がります。
場合によっては、一度の開催中止が、大会そのものの消滅に繋がってしまうケースもあるかもしれません。
イベントを開催する時には、重箱の隅をつつくようにあらゆる 『もし』 を探り、予めその対策を打つことが非常に重要であることは誰しもが理解しているところではあります。
とはいえ、ただでさえ 『ヨレヨレ』 になり易い環境のなかで、『中止になるかもしれない準備』 もしながら開催に向かうのは容易ではありません。
これらを考えると、大会開催に関して特にネガティブな面については、よりシステマチックで強制力のある 『主催者ルール』 が予め設けてあるべきなのでしょう。
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平成27年台風第18号等大雨災害義援金について
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