主催者の役割
実は主催者の仕事に就くまで、主催者の仕事の範囲というのが、どこからどこまでなのかを正確に理解していませんでした。
特に日本の場合は、レースマニュアルやパンフレットなどに記載されている関係者やスタッフの肩書きが非常に多岐に渡っており、恐らく内部の人間でも正確に役割分担の状況を把握できている人は少ない状況のような気がします。
そこで、今回はレースの主催などに興味を持たれている方々に向けて、UCI が推奨している 『主催者の仕事』 を簡単にご紹介したいと思います。
◆運営チームの主な人員構成
◯ジェネラルディレクタ
予算書の作成
各部門の責任者の決定
関係団体に対する責任者
レース運営全体に対する体制の確認と調整
etc
◯スポーティングディレクタ
レースコースの計画
公道の使用許可などの手配
競技連盟との調整
出場チームとの調整
特別規則の作成
etc
◯セーフティマネージャ
各種安全対策の管理責任者
etc
◯ロジスティクスマネージャ
各レース会場の設営物などの管理責任者
etc
◯マーケティングマネージャ
大会スポンサー全般の管理責任者
etc
◯メディアマネージャ
報道媒体及び一般に向けた大会全体の広報業務責任者
etc
◯ファイナンスマネージャ
大会全般の財務管理責任者
etc
上記の様に、全体を統括する 『ジェネラルディレクタ』 の下に、大きく分けて6部門の 『代表者』 が配置される形が基本となります。
ちなみにこの運営チームの中で外部に顔を出すのは 『ジェネラルディレクタ』 くらいであり、他の代表者は 『縁の下の力持ち』 的存在として大会を支えることになります。
それぞれが多くの実務と重い責任を負う、過酷の仕事であることは言うまでもありません。