第6ステージ レポート
5月23日(土) ツアー・オブ・ジャパン 第6ステージ(伊豆/122km)
来場者数:20,500人
気温:24度
天候:晴れ
5月23日、ツアー・オブ・ジャパン2015の第6ステージとなる『伊豆ステージ』が静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開催されました。
『伊豆ステージ』はサイクルスポーツセンター内の1周12.2kmのコースを10周回する122kmのステージとなっており、テクニカルなカーブやアップダウンが連続するコースは難易度が高く、またタイム差がつきにくい平坦コースである最終日の『東京ステージ』を前に、個人総合成績を逆転させる実質、最後のチャンスとなっており、例年めまぐるしいレース展開となります。
午前10時、93名の選手がスタートを切ると、1周回目に日本人3選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチームの寺崎武郎、内間康平、愛三工業レーシングチームの伊藤雅和)を含む6選手による逃げが決まります。
そのあと、メーン集団から数名が飛び出して合流し、最大で12名ほどの先頭集団が形成されました。
メーン集団をコントロールするのは、個人総合順位首位のレースリーダーであるミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン)擁するタブリーズ ペトロケミカルチーム。
そして、終始ハイスピードな展開となり、1人、2人とタブリーズ ペトロケミカルチームのアシスト選手が力を使い切って集団から脱落していきます。また先頭集団も人数が減っていき、最終周回へ入る直前にメーン集団が先頭集団を捕らえました。
そこからアタックが繰り返され、最終周回でヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)がアタックを成功させて単独で先行しました。
メーン集団も活発に動き、レースリーダーのポルセイェディゴラコールを含む9名の追走集団ができたものの、コンティに追いつくことはできず、コンティが後続に5秒差でゴールし、『伊豆ステージ』の区間賞を獲得しました。
追走集団では、コンティのチームメートであるルカ・ピベルニク(スロベニア)が緩い登坂区間のスプリントを制して区間2位。ランプレ・メリダはこのステージで、ワンツーフィニッシュとなりました。
レースリーダーのポルセイェディゴラコールは区間8位でゴールし、個人総合順位でのリードを守り切って個人総合時間賞を獲得。
またポイント賞はこのステージの勝者であるヴァレリオ・コンティが獲得、山岳賞、新人賞に変動はなく、ラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン ジャイアントチーム)と、イリア・コシェヴォイ(ベラルーシ、ランプレ・メリダ)がそれぞれ獲得しています。
区間賞 ヴァレリオ・コンティ選手のコメント:
「厳しい展開になると覚悟したうえでのレースだったが、チームメートとともに最終周回に全力で行こうと話していた。最初からラスト3週、4週目までイランチームが速いペースでレースを進めていたが、終盤になって落ち着いてきたので、攻撃を仕掛けるチャンスだと思い、ラスト2周回目でアタックをかけた。作戦どおりにいい形でレースを進め、勝利することができて、とても嬉しく思う」
個人総合時間賞 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール選手のコメント:
「とても大変な1日だった。チームは、先行している選手たちを捕まえるのに苦労したが、たくさんの人が応援してくれていたので、今日は必ずジャージを守ろうと頑張った。最後にはチームメートがいなくなり、1人になってしまい、これまで経験したなかでもっとも厳しいレースの一つになったが、最後はステージ優勝を狙うチームが動くと思っており、作戦どおりにその動きを利用してジャージを守ることができて良かったと思う。明日はゴールするまで、何が起こるかわからないが、チーム一丸となって個人総合時間賞を守りたいと思う」
明日、5月24日(日)は東京の日比谷公園でスタートし、大井埠頭でゴールを迎える第7ステージである『東京ステージ』が開催されます。