第2ステージ レポート
5月19日(火) ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ(いなべ/130.7km)
来場者数:18,000人
気温:26度
天候:雨のち晴れ
5月19日、三重県いなべ市で今年からの新しいステージとなる第2ステージの 『いなべステージ』 が開催されました。
スタート時から小雨に見舞われ、前半は観客たちも傘をさしながらの観戦となりましたが、レースが進むにつれて雨は止み、レース終了後には晴れ間が差しました。
初開催ということで、地元の関心度は非常に高く、フィニッシュ地点の農業公園梅園公園を中心に沿道には1万8千人の観客が集まりました。
スタート地点となったのは三岐鉄道北勢線の阿下喜駅。
午前9時のスタート前には、いなべ市日沖靖市長や三重県鈴木英敬知事が地元の高校生たちとパレード走行を行いました。
選手たちはニュートラル走行ののち、周回コースへと入り、130.7kmのレースが始まりました。
農業公園(梅林公園)が起点/終点となる周回コースは1周回15.2kmで、なかにはアップダウンやコーナリングが続く細い区間も組み込まれていました。
序盤から何度かアタックをかける選手が見られましたが、決定的な逃げができたのは中盤になってから。
日本人選手を中心とした9選手が先行します。その後集団は一つとなり、終盤には
14名の大きな先頭集団が作られました。
そしてゴールまで残り5km、先頭集団からチュニジアチャンピオンのラファー・シティウィ
(スカイダイブドバイ プロサイクリング)がアタックをかけて、単独で先行しました。
そのままリードを守りきり、後続に15秒差をつけて先頭でゴールし、第2ステージいなべの区間賞を獲得しました。
個人総合順位でも首位に立ち、総合時間賞の証であるグリーンジャージに袖を通しました。またシティウィはポイント賞も獲得しています。
13人となった追走集団はスプリントの展開となり、シティウィのチームメートであるフランシスコ・マンセボ(スペイン)が先頭でゴールし、区間2位。スカイダイブドバイ プロサイクリングチームはワンツーフィニッシュとなりました。
日本人最高位は21位の土井雪広(チーム右京)、山岳賞はマッティア・ポッツォ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、25歳以下の選手に送られる新人賞はアダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)が獲得しました。
ラファー・シティウィ選手のレース後のコメント:
「ラスト10kmはとても厳しいものだった。予期せぬアタックがかかることが怖かったが、非常に調子が良かったし、先行していた集団のなかで自分は強い選手の1人だと思っていたので、自分の可能性を信じてラスト5kmでアタックをしかけ、勝利することができた。今日の勝利をとても嬉しく思っている。これからチームで協力して、1日でも長くリーダージャージを守っていきたいと思うし、いくつかのステージでは区間賞も狙っている」
土井雪広選手のコメント:
「日本人最高位ということに関しては特別な感情はないが、14人の逃げにチームはオスカル・プジョルが乗っていたので、後ろでどう動くか、判断の難しいレースだった。チームとしては、自分とダニエル・ホワイトハウスで総合を狙っていこうと思っている。積極的に攻める走りをしていきたい。」
明日、5月20日(火)は岐阜県美濃市で第3ステージ美濃が139.4kmで開催されます。