アジアを制した日本勢、北京の切符を手中にする2人は?
アジアチャンピオンの別府(中央)と、3位の宮澤(右)。撮影=大前仁
アジアの精鋭が集結したアジア選手権がツアー・オブ・ジャパンの奈良ステージで使用される周回コースで行われ、別府史之が初優勝を遂げた。日本チームとして参加した宮澤崇史、西谷泰治、新城幸也も鉄壁のチームワークをこなし、他国の追随を許さなかったのが勝因だ。これによって男子ロードにおいては日本がアジアの盟主となったといっても過言ではないだろう。
第12回ツアー・オブ・ジャパンにもアジア選手権に出場した各国のエースクラスが参戦するが、近年の日本のレベルを持ってすれば互角以上に渡り合えるはずだ。こうした日本勢の活躍を期待すると同時に、今大会にはもう一つの大きな見どころがある。それが2枠を獲得している北京五輪代表選手のゆくえだ。
アジア選手権を制した別府をはじめ、素晴らし走りを見せた宮澤、西谷、新城が代表の有力候補に名乗りをあげたことは言うまでもない。また6月1日に開催される全日本選手権の結果が最大の勝負どころであることも当然。
しかし5月31日までのUCIランキングという3つ目の選考基準を考えると、今大会で五輪代表をねらった積極的な走りが展開することも当然のように予想される。UCIランキングのポイントを稼ぐために、日本選手がステージ優勝あるいは総合優勝をねらってこれまで以上に熱く走るはずだ。