TOJ2024 市制施行70周年記念 相模原ステージ レースレポート
⽇時:2024年5⽉25⽇(土曜⽇)
天候:曇20℃
来場者数:23,000人
ステージアンバサダー:初山翔
ホームステージチーム:JCL TEAM UKYO
マックス・ウォーカーがステージ2勝目! アスタナ カザクスタン ディベロップメントチームがTOP10に4名を送り込む快勝
ツアー・オブ・ジャパン7日目は、今年で市制施行70周年を迎える相模原市を舞台とするステージ。橋本公園をスタートし、4.8kmのパレード区間を経て旧小倉橋を通過した後にアクチュアルスタート。鳥居原ふれあいの館前周回コースを7周する走行距離107.5kmのコースが設定された。総合成績とポイント賞を巡る様々な思惑のもと、激しいレースが展開された。
1周目から逃げたい選手が多数飛び出すが決定的な動きが生まれない。最初のスプリントポイントは総合8位につけている小林海(マトリックスパワータグ)が先頭通過しボーナスタイムを獲得。ポイント賞リーダーの寺田吉騎(シマノレーシング)は2位通過し、ポイントを加算する。
1周目完了時の山岳は山岳賞リーダーの中井唯晶のチームメイト入部正太朗(シマノレーシング)が先頭通過。逃げが決まらないまま、2回目のスプリントポイントは寺田が先頭通過を果たした。
2回目の山岳ポイントは、再び入部が先頭通過。このとき風間翔眞(シマノレーシング)、織田聖(マトリックスパワータグ)、アドネ・ファン・エングレン(ルージャイ インシュラランス)、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)と共に6名の逃げグループが形成された。
最後のスプリントポイントは孫崎、山岳ポイントはファン・エングレンがそれぞれ先頭で通過を果たす。最大で1分のタイム差をつけた逃げ6名だったが、最終周回を前にして吸収。代わってマックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)と兒島直樹(日本ナショナルチーム)、そして逃げから残ったファン・エングレンの3名が先頭に立つ。
最後は3名によるスプリント勝負となり、ウォーカーが優勝。堺ステージに続く大会2勝目を飾った。2位にファン・エングレン、3位に兒島が入った。5秒差まで迫ったメイン集団でフィニッシュしたジョバンニ・カルボーニが総合リーダージャージを危なげなく守っている。アスタナ カザクスタン ディベロップメントチームはトップ10に4名を送り込む完勝であった。
ステージ優勝 マックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)のコメント:
「レースの最初に堺で勝ってからも毎日トライを続けてきましたが、今日こうして再び勝ててハッピーです。TOJは距離が短く、高強度な展開になるため、ヨーロッパのレースと異なり、逃げがどこで決まるのかの予想が難しいのです。チームは普段ヨーロッパでレースをしているので、日本のレースとの違いにようやく慣れてきましたね。将来の夢はツール・ド・フランスを走ること。でも今年走ったクールネ・ブリュッセル・クールネというクラシックレースも楽しかったので、石畳のレースも走れるようになりたいですね。」
個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO)のコメント
「とても速い一日でした。とはいえチームが完璧にコントロールをしてくれました。東京でこのグリーンジャージを着られるよう、気を抜かずに明日のステージを走りたいです。」
個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)寺田吉騎(シマノレーシング)のコメント:
「中間ポイントを取りに行くのと、配点が大きいフィニッシュのポイントも狙って走りました。序盤からアタック合戦が激しかったですが、自分自身も調子の良さを感じていました。最初2回の中間スプリントポイントは集団のままで入ったのでポイントを狙いました。そのあとは入部選手と風間選手が逃げに乗ってくれたのでフィニッシュにむけての位置取りに専念でき、なんとか4ポイントを加算できたのはよかった。明日の東京は笑顔でフィニッシュできるよう頑張ります。ひとつでもいい順位を狙って最後のコーナーに入ることになります。」
個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)中井唯晶(シマノレーシング)のコメント:
「今日はスタートしてから、疲労もあって体が重かったんですが、チームメイトの入部選手が最初の山岳ポイントを先頭で通過してくれたおかげでこのジャージを確定できました。レース終盤に寺田選手のために動きたかったのですが、連携がうまくいきませんでした。明日は彼のポイント賞ジャージのために気合を入れ直して走ります。明日、日本人二人で特別賞ジャージを獲得できたらよいですね。」
新人賞(ホワイトジャージ)ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)のコメント:
「今日は誰もが逃げたがる、スタートからハードなステージでした。マックスが最終周回で抜け出してステージを勝ったのでハッピーです。ここ日本ですでにチームでステージ3勝を飾ることができ、士気も高まっています。」
第7ステージ 市制施行70周年記念 相模原ステージ順位
1位 マックス・ウォーカー (アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム) 2時間24分45秒
2位 アドネ・ファン・エングレン (ルージャイ インシュアランス) +0秒
3位 兒島直樹 (日本ナショナルチーム) +2秒
個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO)14時間16分44秒
2位 メルハウィ・クドゥス(トレンガヌサイクリングチーム)+2分07秒
3位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+2分12秒
個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 寺田吉騎(シマノレーシング)65pt
2位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO)62pt
3位 マックス・ウォーカー(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)56pt
個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)
1位 中井唯晶(シマノレーシング)32pt
2位 ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)18pt
3位 ジョバンニ・カルボーニ(JCL TEAM UKYO)15pt
個⼈総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)
2位 ザッカリー・マリッジ(チームブリッジレーン)
3位 マシュー・グリーンウッド(チームブリッジレーン)