思い出のロケハン
広報・PRチーム広報官
中野裕二郎
今年もツアー・オブ・ジャパンの広報官として大会の広報全般に携わります。どうぞ宜しくお願いいたします。
今回は、ツアー・オブ・ジャパンのオフィシャルカメラマンだった故・高木秀彰氏と京都ステージ、いなべステージを2人でロケハンした時の思い出について書きたいと思います。
2015年3月30日快晴の三重県いなべ市。いなべステージ初年度でした。たしか高木さんとの集合場所はフィニッシ地点となるいなべ市農業公園だったと思います。
* いなべステージフィニッシュ地点で高木さんのレガシィと
高木さんはかつて島根大学サイクリング部の選手でした。この日、高木さんは車でコースを1周した後に、ロードバイクを車から下ろして周回コースを自分の脚で2周して、写真を撮るポイントをチェックしていました。
今思えば自分もスマホでもっと写真を撮っておくべきでした。カメラを持たずにペダルを漕ぐ高木さんの姿を思い出します。
カメラだけでなくレースレポートも書くだけあって、ロードバイクで走ってロケハンする高木さんの行動力には本当に頭が下がります。
ちなみに自分は軽トラで2周と逆走1周。高木さんと何を話していたかはあまり記憶にないですが、スタートの阿下喜駅前で高木さんとお蕎麦を食べたことは覚えています。残念ながらいなべステージのスタートの時間帯にはこの蕎麦屋さんはまだ営業していません。
* いなべステージスタート地点の阿下喜駅長を撮る高木さん
2016年3月3日、晴れの京都ステージスタート地点となる京田辺市。これも京都ステージの初年度に高木さんと恒例のようにロケハンへ向かいました。
待ち合わせはJR三山木駅近くのコメダ珈琲店。そこで朝食を食べましたね。
高木さんは京都にお住いでしたのでこの辺りも地理には大変詳しく、同志社大学や付近を案内してもらいました。
この日もう一名、我々のロケハンをヘルプしてくれたのが、京田辺市に実家のある小石祐馬選手でした。
確か当時は大学を休学するか退学するかなんて言っていましたね。コースを念入りにチェックし、スタートからフィニッシュまで3人でまわりました。お昼は高木さんと2人で普賢寺小学校交差点にある新店という和食屋さんで天ぷらを食べた記憶があります。
この時は高木さんは愛車レガシィでのロケハンでした。京都ステージが初開催でしたので、大会プログラム、ホームページに掲載する写真を撮るためにまるで取材のように小石選手に走る場所などを指示していたのをよく覚えています。
* 小石選手とコースチェックする高木さん
* 小石選手が同志社大学へ向かうカット(写真:高木秀彰)
2015年、2016年と、肌寒い3月に高木さんと短い時間でしたがロケハンを実施しました。2017年以降は新コース、ステージもなかったのでロケハン計画はなかったのです。
自転車レース関連以外では高木さんとご一緒する機会はあまりなく、この2度のロケハンは本当に思い出深いものです。
レース期間中も多くのことを高木さんから教えてもらい、世に出ていない沢山のレース写真もいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今年は新しいステージはないものの、コースが一部変わることになりますので、一人でロケハンに行ってこようと思っています。もちろんロードバイクを持って。
高木さんの愛用のCANONカメラは、高木さんの後輩にあたる加藤智氏から自分が受け継いで、今もうちで大切に保管しています。