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NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン ステージ3 いなべレースレポート

新城、気迫の集団牽引によってボレがステージ1勝目

TOJ第3ステージの舞台は三重県最北端に位置するいなべ市だ。三岐鉄道北勢線の阿下喜(あげき)駅をパレードスタートし、1周14.8kmの周回コースに向かう。周回コースを全部で8周し、2級山岳ポイントが2周目と3周目に、スプリントポイントが3周回目終了時と6周回目終了時に設定された。総距離は127km、獲得標高は1650mだ。朝から快晴で日差しも強い。気温の上昇が予想された。

スタート前

リアルスタートが切られるとすぐに落車が発生。新城幸也(バーレーン・メリダ)や、前日にステージ勝利をあげた雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)らが巻き込まれてしまうが、ケガを処置しながら集団に戻った。
先頭では、何人かがアタックを打つ中で、ダミアン・モニエ(愛三工業レーシングチーム)と小石祐馬(チーム右京)の2人の逃げが決まる。
リーダージャージを持つバーレーン・メリダは終始集団をコントロールした。昨日2位で、実質、集団の頭をとったグレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)でのステージ勝利を狙う。そこには顔から血を流しながら集団を牽引する新城の姿もあった。逃げとのタイム差は最大でも1分20秒までしか広がらなかった。
中間スプリントで特に争う様子は見せず。二つの山岳ポイントは、小石が先に飛び出し、両ポイントとも1位で通過し、レッドジャージを手にした。

山岳賞を獲得した小石
 
6周目、メイン集団ではゴールスプリントを狙うチームがメイン集団前方で位置取りを開始。この動きによって逃げの二人は吸収された。
7周目に入るとともに新城が気迫の集団牽引。集団を分断しにかかる。ラスト数百m、30人ほどの実力者のみに絞られたメイン集団で飛び出したのは、昨年のいなべステージでの勝利の焼き直しを実現しようとするマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)。その後ろにしっかりとついたボレは、落ち着いて対処する。カノラの左側からスプリントを開始し、差し切った。両手を高く掲げ、最後のスプリント勝負で力を見せたボレがしっかりと新城らチームの働きに応えた。

フィニッシュ

ボレは、グリーンジャージをキープし、ブルージャージも手にした。日本人最高位は、4位の窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)。山岳のレッドジャージは、逃げに入った小石祐馬(チーム右京)に移った。

グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)
「今日は僕のステージ優勝を目指して、チーム一丸となって走っていました。特に途中で落車したユキヤには心から感謝したい。落車しながらも素晴らしいハイパフォーマンスを見せてくれました。本当に彼に対しては感謝をしてもしきれません。」

小石祐馬(チーム右京)
「逃げ始めたときは山岳賞を意識していなくて、ステージ優勝を狙うチームメイトの温存のために逃げに入りました。二人で山岳賞取れるチャンスもあったので、それにトライして、結果としてジャージが獲得できたのはすごく良かったです。」

第1ステージ順位
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 3時間11分57秒
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +0秒
3位 イアン・ビビー(JLTコンドール)  +0秒

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 6時間4分24秒
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +5秒
3位 イアン・ビビー(JLTコンドール)  +9秒

グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)

個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 6時間4分24秒
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +5秒
3位 イアン・ビビー(JLTコンドール)  +9秒

個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 小石祐馬(チーム右京)0pt
2位 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 9pt
3位 木村圭佑(シマノレーシング) 9pt

小石祐馬(チーム右京) 1

個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 サム・クローム(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)
2位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)

チーム総合順位
1位 チーム右京

天候:晴れ
気温:24度
来場者数:23,000人

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