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NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン ステージ2 京都レースレポート

宇都宮ブリッツェン雨澤、TOJ京都ステージで吠える!

リーダージャージ

5月21日(月)、NTN presents 2018ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ京都は、京田辺市の普賢寺ふれあいの駅から同志社大学京田辺キャンパス内をまわる5.5kmのセレモニアルライドからスタートし、16.8kmの周回コースを6周してけいはんなプラザ前にゴールする総距離105kmのコース。獲得標高は意外と厳しい1836mだ。

リアルスタート

リアルスタートを切り、安原大貴(マトリックスパワータグ)が単騎で逃げ出す。一旦落ち着いた集団からさらに木村圭佑(シマノレーシング)、草場啓吾(日本ナショナルチーム)、コナー・ブラウン(チーム・イルミネート)が抜け出し、安原と合流。逃げグループは4人となった。

先頭集団

スプリントポイントが2周目と4周目終了時のフィニッシュ地点に設定され、安原が獲得に向けて先に動きを見せる。両スプリントポイントとも安原が1位通過し、全部で10ポイントを獲得した。

2級の山岳ポイント(KOM)は、3周目(43.4km地点)と5周目(77km地点)に設定。今日のステージで最大ポイントを持つ者が山岳賞のレッドジャージを獲得できるとあって、逃げに入った安原以外3人が積極的に動く。ライン手前で木村と草場の一騎打ちとなり、1回目は木村、草場、ブラウンの順で通過。2回目も同じ展開で、今度は草場、木村、ブラウンの順でKOMを通過した。

先頭集団とのタイム差は、最大で4分半ほどまでに広がったが、メイン集団はゴールスプリントに向けて、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ、チーム右京、愛三工業レーシングを中心にペースを上げていく。すると逃げグループは吸収され、メイン集団も大きく分断された。さらに先頭集団ではアタックの応酬が続く。

ラスト2kmでバーレーン・メリダの新城幸也が仕掛けると、そこにブリッジをかけた8人ほどが集団から抜け出した。抜け出した小集団ではゴールに向けて牽制が入った状態で、「チャンスだと思った」と、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)は徐々にスピードを上げながらラスト2つ目のコーナーに侵入する。雨澤はさらに最終コーナーで後ろとの差を広げ、ホームストレートに一番最初に姿を現した。集団は雨澤の後ろからスプリントを開始するも、わずかに届かず。その差を守りきった雨澤が大きく拳を突き上げ、雄叫びをあげた。

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TOJで日本人がステージ優勝を飾ったのは一昨年の伊豆ステージでの新城ぶり。3回目となる京都ステージでの日本人優勝は初めてだ。昨年ジャパンカップでも表彰台に上がった将来期待の若手がいよいよUCIレースで初勝利を挙げた。

総合のグリーンジャージは、雨澤の後ろでゴールしたグレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)がボーナスタイム-6秒を獲得し、ボレに移動。また、フィニッシュでスプリントポイント25ポイントを獲得した雨澤がブルージャージを着用。山岳ポイントは、木村と草場が同ポイントとなり、個人総合時間が上の草場がこの日のレッドジャージを手にした。

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雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
「今日の勝利は自分としてもサプライズで、まだ信じられません。チームとしてもステージ優勝が取れたことは大きいですし、素直に喜びたいと思います。」

グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)
「今日は最後に総合のグリーンジャージを取ることができて嬉しいです。今日はとても暑かったです。先頭集団に食い込むことはできましたが、僕よりも速い選手がいたので、結果としては1位にはなれませんでした。」

第1ステージ順位
1位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 2時間49分29
2位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) +0秒
3位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +0秒

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 2時間52秒37
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +1秒
3位 イアン・ビビー(JLTコンドール) +4秒

グリーンジャージ

個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 25pt
2位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 20pt
3位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)  16pt

個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 8pt
2位 木村圭佑(シマノレーシング) 8pt
3位 コナー・ブラウン(チーム・イルミネート) 8pt

レッドジャージ

個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 オリバー・ウッド(JLTコンドール)
2位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)

チーム総合順位
1位 JLTコンドール

天候:晴れ
気温:25度
来場者数:53,000人
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