ファンのちから
昨日、「ツアー・オブ・ジャパン公式パートナー」の「プロ観戦者への道」が毎月開催しているトークイベントに、「マトリックスパワータグ」の佐野淳哉選手がゲストとしてご出演くださいました。
昨シーズン途中からご自身の「Twitter」アカウントで積極的な「つぶやき」を投稿するようになった佐野選手ですが、見た目の「イカツさ」とは裏腹に、シュールというか、独特の感性で笑いを誘う「Tweet」を連発し、チームの枠を超えて多くのサイクルロードレースファンの心を掴んでいきました。
元々の佐野選手のイメージというのは、どちらかというと「見た目通りのハードコア(硬派)」というイメージであり、実はご本人も海外での活動がメインだった頃は「スポーツ選手(自転車選手)は硬派であるべき」という価値観を持っていたとのことです。
トークイベントの中で自転車をはじめたきっかけから、若い時のレース活動なども伺っていきましたが、栗村自身が持っていた「佐野選手=エリート」という印象とは別の、隠されていた苦労話も知ることができました。
そして、イタリアのトップチームに在籍した年というのが、佐野選手にとっての一つのターニングポイントとなり、その後は国内チームに移籍して第二の選手人生を歩むことのなったとのことです。
国内の自転車ロードレース選手たちの素性というのは一般的にはまだあまり知られてなく、彼らがどういったメンタリティで、どの様なモチベーションをベースに命懸けの活動をしているのかを知る機会というのはなかなかありません。
実際、国内の自転車ロードレース選手たちというのは多くの悩みを抱え、「自分たちが走り続ける意味」というのを日々模索しながら、苦しいトレーニングを継続していたりもします。
佐野選手はトークイベントのなかで、「Twitterを開始し、自分を応援してくれているひとがいることを知り、そして、自分がパフォーマンスを行い、更にレースではきっちりとした走りをした上で勝つことで、いろいろなことが噛み合うようになってきた。自分をみてくれているファンの方々に心から感謝している。」とコメントしました。
「応援してくれるひとの存在が選手たちに大きな力を与える」ということは以前からわかっていましたが、今回のトークイベントで佐野選手ご自身から発せられる様々な言葉を聞き、改めてその重要性を実感した次第です。
引き続き、「ツアー・オブ・ジャパン」は「ファンと選手を繋げる活動」にも力を入れていきたいと思います。