第3ステージ いなべ レースレポート
NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン いなべステージ
5月23日(火)に三重県いなべ市で行われた「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ いなべ」は、マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が上りスプリントを制し前日に続いて2連勝を挙げ、個人総合リーダージャージをキープした。日本人選手では土井雪広(マトリックスパワータグ)が2秒差の8位に、山岳賞リーダーはこの日も加点した初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)がキープした。
大会3日目は三重県いなべ市の15.2kmコースを8周する127kmのレース。
パレードランのスタート地点は、三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜(あげき)駅。同線は762mm軌間のナローゲージとして全国的に有名。
そしてコース北側の農業公園にフィニッシュ地点がありその1km先のKOMが最高地点。KOMまでの1kmは狭く急こう配で集団が分断されやすいもの。
この日も3日連続の好天に恵まれ、昨年を2000人上回る22,000人の観客を集めた。
レースは序盤から3人が逃げる展開となり最終周回の上り区間でこの逃げが吸収される。
ここで昨年の個人総合優勝者のオスカル・プジョル(チーム右京)がアタックするとリーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が反応する。さらには逃げていたメンバーの一人、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)がアタックして独走するがラスト5kmまでにはすべて吸収され集団でのフィニッシュへ。
ここでチームメイトの窪木一茂のアシストで先頭に出たカノラが、テクニカルな上りスプリントを制しステージ2連勝でリーダージャージをキープした。
優勝したマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)のコメント
今日はチーム全員がとてもいい走りをした。とくに窪木のラスト1kmのアシストは素晴らしく、最高のスプリントができた。2連勝できたことをチームとしてとても誇りに思っている。自分たちはイタリアと日本のチームだが1つのチームとして機能し、日本人選手たちは良き友人でもある。違う国の仲間をつなげることができる自転車競技の魅力を感じています。
山岳リーダーをキープした初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)のコメント
チームとしてはステージ優勝を狙うとともに昨日獲得したこのジャージをキープする方針で臨んだ。1回目の山岳ポイントをチームメイトが手伝ってくれ1位通過できたことで山岳ジャージをキープすることができた。いま、チームはうまく機能しています。
結果
第3ステージいなべ 127km
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間11分54秒
2位 ルーカス・セバスチャン・アエド(ユナイテッドヘルスケア・プロフェッショナル・サイクリング・チーム)
3位 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)
個人総合順位 第3ステージ終了時点
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)5時間59分09秒
2位 ジョン・アベラストゥリ・イサガ(チーム右京)+15秒
3位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+27秒
個人総合新人賞順位 第3ステージ終了時点
1位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)5時間59分36秒
個人総合ポイント順位 第3ステージ終了時点
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)25点
個人総合山岳順位 第3ステージ終了時点
1位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)15点
チーム総合順位 第3ステージ終了時点
1位 チーム右京 17時間58分52秒