競輪場に行こう!
ツアー・オブ・ジャパン組織委員会 副委員長
田中栄作
自転車競技にはTOJのようなロード競技の他にトラック(ピスト)競技があります。そしてトラック競技の中には様々な競技種目があります。
今回のテーマはトラック競技の一つ「競輪」です。
競輪は1948年11月に小倉競輪場で始まりました。平成26年度の売上は6159億円!
しかしながら、最盛期の平成3年度に1兆9553億円だったことを考えると厳しい状況にあります。
競輪界最大のレースは競輪グランプリ。年末の風物詩で、昨年は浅井康太選手が優勝しました。優勝賞金は9660万円! 浅井選手は賞金王にも輝きました。
また、競輪は柔道とともに日本発祥のオリンピック種目でもあります。採用されたのは2000年のシドニー大会で、今までこの種目での日本人メダリストは北京大会の銅メダリスト永井清史選手一人だけ。リオ、東京に期待です。
この他競輪にはもう一つ大きな役割があります。それが、収益の一部による補助事業の実施です。
平成27年度では、公益事業振興に約30億円、機械工業振興事業に約17億円の補助事業が予定されています。もちろん、TOJを始めとする国内の自転車競技はこの補助を受けて実施できています。改めて深く感謝いたします。
一方、この補助事業の原資になっている売上金額が減ってきているのは前述の通りです。そのため、競輪界では様々な振興策を打ち出しています。近年復活した女子競輪(ガールズケイリン)もそうですし、競輪場で活動するアイドルグループまであります。
その代表格が スピーチーズ。歌って踊れる実力派アイドルです。競輪専門チャンネル「SPEEDチャンネル」の「玉袋筋太郎の競輪場へ行こう!」の主題歌「Let’s Go Together!」を歌っているので、機会があれば聴いてみてください。YouTubeにも上がっています。
競輪は見て楽しく、競輪場ではアイドルにも会えるし、車券が当たればちょっとした贅沢ができ、国内の自転車競技の振興や選手の強化に貢献もできます。
だから、みんなで「競輪場に行こう!」