堺ステージを楽しむ Vol.6 ~ 「第18回ツアー・オブ・ジャパンを終えて」~
堺ステージ実行委員会
江原政光
[堺ステージの会場には多くのお客さんが来場されました ※主催者発表71,000人]
ツアー・オブ・ジャパンが終わって一ヵ月半ほど経ちました。
堺ステージにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
現在、このブログを読んでいただいている人は、相当の自転車競技ファンではないかと想像します。
また、日本におけるサイクルスポーツの普及に深いご理解を頂いていると思います。
大会を終えて、各地の実行委員会では大会の振り返りが行われています。
近く、TOJ全体での会合も予定されています。
各実行委員会の多くの皆さんは、それぞれ本業を持ちながら、TOJの実行委員会として動いているパターンが多いと見受けられます。
皆さん、自転車レースに対する情熱で動いていると言っても良いでしょう。
[初の試みとなったチームプレゼンテーション]
堺ステージでは、実行委員のメンバーだけでなく、沿道の交通整理などに、多くの団体・企業から休日を返上して協力していただいています。
さらに地元自治会からも、レース当日に通行止めになる地点があるため、「私たちの方が地元の道に詳しいから」と、迂回していただくドライバーの方への案内役を買って出てくれる皆さんがおられます。
ちなみに、迂回する場所からはレースは全く観ることができません。
これこそ、本当に「縁の下の力持ち」だと思っています。
これは一部の例ですが、こういった沢山の皆さんのご協力、ご理解の元、レースが開催されていることも知っておいていただければと思います。
堺ステージでは、レースが始まってもコース沿道に行かない方々に向けて、レースの基本的な楽しみ方を紹介するため、大型ビジョンに映るレース映像を観ながらの初心者向けの解説を行いました。
会場は緑の多い大仙公園ですので、TOJの開催を知らず、たまたまそこに居合わせた人も多く、解説をする私に 『自転車の選手というと脚が太いと思っていたけど、今日見てみるとビックリするほど細かった。なんで?』 など、色々な質問頂きました。
これまで自転車レースに接点が無かった皆さんに、こういった機会が生まれるのも公道を使って行うレースの効果ではないでしょうか。
こういった効果を最大限に出すため、色々な配慮が必要です。
堺ステージのレース解説を担当した(株)シマノ・今西さんも、出来るだけ自転車レースの専門用語を使わず、「大阪のおばちゃん」にもわかっていただけるよう心掛けていました。
ロードレースに詳しい皆さんにとってはちょっと物足りなかったかもしれませんが、こういった事情をご理解いただければと思います。
小さなことですが、ちょっとしたことが初めて観るロードレースの世界の障壁になったり、逆にちょっとした工夫が、これまで遠かった世界を身近に感じるきっかけになると思います。
これからも、「初めて観る人目線」を忘れず、レース運営に携わっていきたいと思います。
堺ステージ 実行委員会 江原政光