堺ステージを楽しむ Vol.3 ~ 「自転車博物館&路面電車&仁徳陵古墳」 ~
堺ステージ実行委員会
江原政光
自転車博物館、皆さんは見学されたことはありますでしょうか?
TOJ堺ステージ開催の日は入館無料となりますので、この機会に訪れてはいかがでしょうか?
「博物館」と言っても、昔の古~い自転車だけを置いているわけではありません。
最新の自転車も見ることができます。
TOJの開催に合わせて、色々な年代のロードバイクの展示が予定されています。
各年代の最先端技術が盛り込まれた自転車を見比べることができるでしょう。
現在のカッコいい最新機材も、10年、20年後には「昔懐かしい」感じになるのでしょうね。
また、大仙公園内の自転車博物館の特設ブースでは「世界の有名レーサー ウェア展」が行われます。
そのデザインはもちろん、素材や丈の長さなど現在のウェアとの違いに注目してください。
自転車本体も進化していますが、ウェアの進化も感じていただけると思います。
堺の名物の一つが路面電車です。
[今でも現役です]
最新式のLRTと、1920年代に製造された車両(クーラーが付いていないので夏季は走らない)が交じって走る路面電車は、大阪と堺を結ぶことから阪堺線(はんかいせん)と呼ばれています。
[阪堺電車1928年製造!]
TOJの会場の最寄駅はJR阪和線の百舌鳥(もず)駅となります。
それに比べるとTOJの会場まで、少し距離がありますが、阪堺線は天王寺まで続いていますので、これに乗ってみるのも一興です。
[渋すぎるフォルム]
阪堺線のTOJ会場への最寄駅は御陵前駅となります。
そして、一度はその名を聞いたことのある、「仁徳陵古墳」その正面はスタート地点のすぐ近く。
あまりに大きく、堀の向こうの森にしか見えませんが、古墳が建造されたとされる5世紀半ばは、現在のように樹木がなく葺石と埴輪が並ぶ壮観な光景が見られたと思われます。
堺ステージのコースの最終コーナーからゴールにかけては登り坂になります。
この坂の上にある巨大な古墳は、周りに建物が少なかった当時、今よりもだいぶ近かった海岸線から良く見えたことでしょう。
古墳の目的の一つは、海外からきた船でやってきた人たちに日本の技術力をアピールするためだったとも言われています。
これだけの大きな建造物(古墳)を造るためには、木製の道具では間に合わないため、大量の鉄加工職人が堺の地に集められました。
それがのちに堺が金属加工が盛んになったルーツという説もあります。
自転車のまち堺になったキッカケとも言われる、仁徳陵古墳。
その前で、日本最大級のレース、TOJが始まるというのも、不思議な縁ですね。