コースレコードと幻の賞金100万円
大会ディレクター
田中栄作
ツアー・オブ・ジャパンで、ある意味一番話題になるのが富士山ステージでしょう。
他のステージでは優勝者やチーム戦略が注目されるのに対し、純粋にタイムが過去の記録と比較されるからです。
現在の記録は昨年の17回大会でポルセイエ・ディゴラコール選手がたたき出した38分51秒。
40分を切ったのは16回大会のベンジャミン・ディボール、フォルッナート・バリアーニ選手を含め3人だけです。
それ以前のコースレコードは13回大会のセルヒオ・パルデイーヤ選手が記録した40分21秒で、関係者の間では40分を切る選手は現れないだろうと噂していました。
某組織委員会委員長などは40分を切る選手が出たら個人的に賞金100万円を出すとよく口にしてさえいたものです。
もちろん、16回大会以降委員長の口癖から100万円云々はきれいに消えました。
某大会ディレクターは未だにからかいのネタにしていますが…
日本選手を見ると最高タイムはヒルクライムのレジェンド森本誠選手が2010年に樹立した42分11秒。
ただし、ツアー・オブ・ジャパンでの記録ではなく、JBCF富士山ヒルクライムでのものです。
その後TOJでも近づいた選手はいますが、未だ破られていません。
そんな中、今年のTOJ記者発表にゲストとしてお招きした西薗選手と立ち話をしたところ、「富士山ステージで日本人記録を破るくらいでないと世界では通用しない。日本人新記録を狙います。」 と力強い言葉を聞くことが出来ました。
今年はどんなタイムで決着するのか、西薗選手の記録は?
首都圏からのアクセスも良いので、皆さんお誘いあわせの上お出かけください。
「この瞬間、某委員長は真っ青に!」
「現記録保持者の肉体美!」
「新記録樹立なるか、西薗選手。」
もう一つお知らせです。
ツアー・オブ・ジャパン事務局が入っている自転車総合ビル(品川区上大崎3-3-1、目黒駅徒歩3分)1階の 「自転車文化センター」 では、4月1日から6月21日の間、自転車月間・自転車ロードレース 「ツアー・オブ・ジャパン」 展を開催しています。
ツアー・オブ・ジャパン気分を一足早く味わいたい方、出かけるステージの情報を知りたい方、応援するチームの機材・ジャージを見たい方、目黒近辺に用事のある方、その他どなたでも大歓迎です。こちらにも是非お立ち寄りください。