設営・運営担当からのご挨拶
設営・運営担当
丸田貴之
TOJブログをご覧の皆さま、はじめまして!
設営・運営担当の丸田 貴之と申します。
2012年度の15回大会から担当させていただき、今年で4年目となります。
どうぞ宜しくお願い致します。
私の簡単なプロフィールですが、自転車ロードレースの企画・運営についてはツアー・オブ・ジャパン以外にも、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)の「南魚沼サイクルロードレース」などの新レース創設や運営を担当しています。
昨年度から「JAPANCUP CYCLE ROADRACE(UCI1-HC)」も全体責任者として担当させていただき、「New Zealand CycleClassic(UCI2-2)」など海外のUCIレースもサポートレベルですが体験してまいりました。
また、JBCFの企画広報委員も拝任し、国内最大のサイクルロードレースリーグである「J ProTour」のプロスポーツとしての地位向上を目指し、毎日、サイクルロードレースにどっぷり漬かった生活を送っております。
さて、色々と担当させて頂いている中でも、日本を横断する国内最大規模の大会である 『ツアー・オブ・ジャパン』 は、最も思い入れの深い大会です。
主に我々の業務は、事前の資料作成にはじまり、各地のステージを担当する実行委員会との打合せ、大会で使用する車両手配や装飾物の準備など多岐に渡っています。
当日は、看板設置から大会会場の設営、競技運営をサポートする表彰進行などの大会運営を行います。
レースが終了すると設営物を撤収し、車両の輸送を行いながら次のステージへ移動し、また次のステージの設営を行うといった、毎日とてもハードでタフな工程になります。
非常に大変な業務ではありますが、各地の実行委員会がつくり上げる地元の想いが詰め込まれた 「ステージ」 で行われる、魂を削りプライドをぶつけ合う選手の 「熱い走り」 を、観客の皆さまに来て見て感じてもらいたい。
そういう想いの中で、大変さを忘れるほど充実して業務を行っております。
安全性を再優先で考えつつも、よりサイクルロードレースの面白さが伝わる良い大会にすべく、「レースの視認性」 「ステージ演出による大会の盛り上げ」 「来場導線の整備」 「円滑な車両の誘導」 など、レースを気持ちよく観戦・体験してもらえる観戦環境の向上を目指し、現在も栗村大会副ディレクターや、各地の実行委員会の方々と打合せ等を進行しております。
さて、ちなみにそんな私の担当した 「ツアー・オブ・ジャパン」 の中で、最も思い出に残っているレースは、「第16回大会の東京ステージ」 です。
宇都宮ブリッツェンの 「中村誠」 選手が単独逃げ続ける事で、会場を大いに盛り上げ、風邪をひき前日の伊豆ステージを何とか最後尾でゴールしたはずの愛三工業レーシングの 「天才スプリンター西谷泰治」 選手が、UCIプロチームの LAMPRE-MERIDA を差しきって2年連続のステージ優勝!
ひとりの日本人サイクルロードレースファンとして西谷泰治選手の勝利に歓喜し、また、中村誠選手のゴール時の観衆のその日一番の声援にも心打たれ、鳥肌が立つほど感動しました。
また、我々が設営・運営を担当させていただいたレースが、10万人を超える観衆を熱く興奮させるシーンを目の当たりにすることで、連日の疲労が一気に吹き飛んだ瞬間でした。
残念ながら中村・西谷の両選手とも引退してしまいましたが、今後も私の心に残り続ける最も印象に残るレースとなることでしょう。
今年はその時以上の日本人選手の活躍が各地で見れることをファンの一人としても期待しておりますし、そんなレースをより多くの皆さまへお届け出来るよう、引き続き設営・運営業務をしっかり行ってまいります!
それでは引き続き 「18th ツアー・オブ・ジャパン」 の更なる進化にご期待ください!
ツアー・オブ・ジャパン設営・運営担当
丸田 貴之