第5ステージ 南信州 レースレポート
NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン 南信州ステージ
5月25日(木)に長野県飯田市で行なわれた第5ステージ南信州は、リーダージャージを着るマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が22人のスプリントを制して優勝。序盤からの逃げに入った初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)は、山岳ポイントを加点して個人総合山岳賞をほぼ手中に収めた。日本人選手最高位は西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が同タイム4位、総合では土井雪広(マトリックスパワータグ)が46秒差8位となっている。
全8ステージのツアー・オブ・ジャパンの後半戦となる第5ステージのコースは、パレードののち1周12.2kmを10周しフィニッシュまでの1.6kmを走る123.6kmの厳しい山岳ステージ。当日は朝からの雨にもかかわらず沿道には子供たちや焼肉を楽しむ人たちなど3万3000人の観客を集めた。
レースは序盤から活発に動き2周目に上り区間で8人が抜け出し、メイン集団に最大2分の差をつける。この逃げには個人総合山岳リーダーの初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が入り、2回の山岳ポイントをいずれも1位通過してポイントを加算した。
レース終盤へ向けてメイン集団のペースも上がり、いっぽうで逃げからも脱落する選手が出て最終の10周目には全員が吸収された。この山岳ポイント付近でオスカル・プジョル(チーム右京)がアタックするがラスト4kmで吸収され22人によるスプリント勝負へ。ここでロングスパートをかけたマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が僅差でネイサン・アール(チーム右京)に競り勝ち、本大会ステージ3勝目を挙げた。
日本人選手では西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)がスプリント勝負に挑みステージ4位に、総合では土井雪広(マトリックスパワータグ)が46秒差8位につけている。初山はこのステージで山岳ポイント14点を加点しトータル39点となり、たとえ2位7点の選手が残りのステージすべての山岳ポイント1位を取っても追いつかず、東京ステージで完走さえすれば個人総合山岳賞を獲得できることとなった。
ステージ優勝し個人総合リーダーキープのマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
「今日は一番ハードなレースだった。中根をはじめチームメイトが助けてくれた。昨日のスプリントはちゅうちょして負けてしまったので反省を生かし、今日は早めに仕掛けて勝つことができて嬉しいです。」
個人総合山岳リーダーキープの初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
「毎日逃げて体も厳しい状態だが、山岳賞を確実にするには今日も逃げるしかなかった。だが一緒に逃げたメンバーが良くてポイントを加算できた。山岳賞1位は栄誉あるものでとても嬉しいです。」
結果
第5ステージ南信州 123.6km
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)3時間10分05秒
2位 ネイサン・アール(チーム右京)
3位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)
個人総合順位 第5ステージ終了時点
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)12時間31分08秒
2位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)+29秒
3位 ネイサン・アール(チーム右京)34秒
個人総合新人賞順位 第5ステージ終了時点
1位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)12時間31分37秒
個人総合ポイント順位 第5ステージ終了時点
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)93点
個人総合山岳順位 第5ステージ終了時点
1位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)39点
チーム総合順位 第5ステージ終了時点
1位 チーム右京 37時間35分19秒